この記事は、会社員でいながら起業に本当に大切で実際に必要となる考え方や行動を、現実に向き合って学べる本を紹介しています。「印象に残ったポイント」に起業に向けて押さえておきたい心構えも書いていますので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね!
✅ はじめに
「副業で稼ぎたい」
「会社員だけど、いずれ独立したい」
「自分の力で稼ぐ経験をしてみたい」
そんな、会社員以外の働き方で収入を得たいと思ったことはありませんか?
または、これまでに副業・起業に関する本を読んでもなかなか上手くいかなかった経験がおありかもしれません。
本書は「会社員のまま起業して結果を出す人」の考え方や行動を目標の売上金額別に紹介しています。
副業・起業に関する本はたくさんありますが、「売上金額に応じて」その時々の行動を解説している本は僕自身は初めてだったので、とても画期的に感じました。
✅ 目次を読んで思ったこと
本書の目次は次の通りです。
はじめに
第0章 起業準備前夜~こんな間違いをしていませんか?
第1章 起業STAGEⅠ 売上0~1万円は「ありのままの自分と向き合う」
第2章 起業STAGEⅡ 売上1~5万円は「自分の知らない自分を知る」
第3章 起業STAGEⅢ 売上5~10万円は「常識通り非常識になる」
第4章 起業STAGEⅣ 売上10~30万円は「自然体でいく」
おわりに
「ありのままの自分と向き合う」ところから始まり、最後は「自然体でいく」。働きながら起業するには”自分らしくある”ことが重要だとわかります。ムリをすると続かないし、結果も出にくいのですね。
売上という目に見える数字ごとにどう変化を加えていったらよいのかもわかりやすいです。
✅ 本書の概要(どんな内容?)
- テーマ:会社員のまま起業して結果を出す人の思考と実務を身につけ、自分の力で生きる経験を通じて人生の選択肢を増やす
- 対象読者:会社員としての給与以外の収入を得たい方、いずれ独立をしたいと志している方
- 書き方:イラストは少ないが語りかける文体で読みやすい。ポイントとなる部分にはラインが引いてある。第Ⅰ~Ⅳ章は「思考編」「実務編」と分かれていて、大事な考え方を踏まえた上でどんな行動が必要かがわかるため、行動に移しやすい。
✅ 印象に残ったポイント3選
1. 起業への取り組みは想像以上に「長距離走」
長距離走の中でも究極の“長距離障害物走”
起業は誰でもできる。ただし、何度も繰り返し立ちはだかる「壁」があったり、予想もしなかったどらブルやあきらめたくなるほどツラい事に出くわすこともある。
こうしたことを先に頭に入れておくと、起業に取り組んでいる途中で「もうダメかも……」と思った時、その落ち込みすらも通過点なのだと受け入れられるかもしれません。
僕も起業を目指して活動していますが、上手くいかないことが多く手が止まってしまうことが何度もありました。でも、それも次の一歩を踏み出すために必要なことだったのだと思えるようになりました。
ゆっくりでも確実に進んでいく。進めばゴールに近づけます。
2.「うまくやりたい」「成功したい」と思わない
やったこともない起業がいきなり成功するわけがない
目標があるから起業する。それを成功させたいと思うのは自然なことです。でも、その分上手くいかなかったときのショックは大きく、起業を諦めてしまうところまで落ち込みかねません。
そして、すでに本業と家庭を抱えていて忙しい上に「起業のための活動」を頑張ろうとすれば心と体が壊れてしまうでしょう。
あなたの心と体は、あなたの「人生の土台」です。それを大切にするためにも、ツラくなった時はリラックスして起業の練習をする気分で取り組みましょう。
起業に対して、はやる気持ちや焦りを感じるのは僕もよくわかりますし、今もそういうところがあります。そこであえて「『うまくやろう』と思わない」。このおかげで落ち着いて行動できるようになりました。
3. ビジネスは1勝9敗の世界
起業に向いていないのではなく、ビジネス選びや環境・タイミングの問題
月5万円を稼げるかどうかという段階になると、「自分には企業は向いていない」と挫折していく人が出てくるそうです。ただ、それは選んだビジネスが違っていたり、実行するタイミングや環境がズレていただけとのこと。
ビジネスは様々な種類があります。少し聞きかじったことや、「〇ヶ月で〇〇万円稼げます!」といった起業法で上手くいかなかったとしても、起業そのものに向いていないわけではないのです。
あなたに合うビジネスはきっとあるし、創り出したってよいのです。
ビジネスは1勝9敗。さらに言えば、先に9敗してようやく1勝できるものなのでしょう。
1つの負けが大きな勝ちにつながっていく。そう思えたら負けたことに凹み続けずに、前向きに動いていけますね。
様々に方向転換しながらもコツコツと続けていくことが大切なのです。
✅ 今のあなたに、本書から伝えたいこと
起業家は、何でもできて結果が出せる立派な人に見えますが、そんなことはないそうです。怠け者だったり、あれこれ自信がなかったりと普通の部分がたくさんあるとのこと。
それでいながら上手くいくためには、自分のできることで人に喜んでもらおうと思うこと。多少自信がなくても勇気を出して行動してみる。そんな人が小さな起業家になるそうです。
あなただからこそできることでビジネスをしてみて下さい。人を喜ばせ自分も嬉しくなる。すんなりとはいきませんが人生が大いに充実していきます。
✅ 今日からできる小さな一歩
★情報を整理する
起業しようとして多くの情報を得たものの、かえって「どうしていいかわからない……」となる場合があります。それは得た情報がつながっていなかったり、実は疑わしいものだったりするからです。
情報は使えてこそナンボ。いらない情報を見極めて整理しましょう。
そのポイントが3つ。
①どんなビジネス(物販・スキル提供・情報提供・場の提供・まだ不明)をしたいか
②ビジネスを自分で作るか、FC加盟やノウハウを買って始めるか(不動産投資など)
③始めるビジネスは自分のお金でできるか
このうち一つでもよいので、今お持ちの起業に関する情報と照らし合わせてみましょう。
起業はあなたが基準。合わないもので取り組んでもツラくなってしまいます。
情報と行動のバランスが大事ですね。
起業に向いていない人はいません。本書は起業初心者はもちろん、すでに起業を始めた方でも目標月収への具体的な方法がわかる良書です。本書を片手に少しずつ起業への道を進んで行って下さい!
なお、本書は僕が参加している書評チーム「ツナグ図書館」を通じて読ませていただきました。「ツナグ図書館」についてはこちらでご紹介していますのでどうぞ読んでみてください。
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