この記事は、頑張りややる気といった精神論ではなく段取りとスケジューリング、デジタル技術を駆使して時間効率を上げる本を紹介しています。僕が本書の内容を実践して時短につながった事例も書いていますので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
【書名】
決定版 仕事は「段取りとスケジュール」で9割決まる
【著者・出版社】
飯田剛弘著 明日香出版社刊
【おすすめポイント】
●仕事を効率化する段取りとスケジューリングがわかる
●メール、クラウドサービスなどのデジタルツールやAIを仕事に活用できるようになる
●自分のやりたいことのための時間を作れる
【本書はこんな感じ】
「どんなに頑張っても仕事が終わらない……。」
長時間残業して、休日でさえも仕事のことが頭から離れず取り組んでいる。でも、終わらない。
これがもし
「自分の頑張りがまだまだ足りないからなんだ」
と考えていたとしたら、本書が大いに役立つことでしょう。
本書は気合や根性に頼らず、段取りとスケジューリングを使いこなすことで仕事の時短ができてラクにもなる方法がテーマになっています。
本書の構成は次の通りです。
はじめに
第1章 なぜギリギリになってしまうのか?
第2章 アタマの切り替えを減らす
第3章 仕事のスケジュールを組むための「仕分け術」
第4章 「いつまでに」を癖にする「デッドライン」の守り方
第5章 振り回されないコントロール術
第6章 探す時間を減らす「タスク置き場」の作り方
第7章 習慣とテクノロジーで進化する時間管理
第8章 仕事のやり直しを防ぐ「逆算思考術」
第9章 時間は金よりケチって使え!
第10章 よくある失敗とその対策
おわりに
第1章では仕事でありがちなメンタルや考え方に対して警鐘を鳴らしつつ、何が適切なのかを解説しています。
例えば、仕事の締め切りに間に合わなくて、多少遅れても大丈夫だろうと勝手に判断すれば周りの人には自己中心的で協調性がないと思われます。あなたの仕事を受けてようやく仕事が始まる、次の人たちが待っているからです。
「後工程はお客様」という意識で次の人が仕事をしやすいように相手の立場になって物事を考えることが大事です。
この他「予定の詰めすぎは混乱を招く」とか、「『がんばっている』という言い訳をやめる」など、仕事をする上での根本的なことが学べます。こうしたことが基礎となって、ようやく効率化につながっていくので、社会人経験の浅さや深さに関わらずまず第1章を読んでいただきたいです。
第2章以降で段取りとスケジューリングの具体的な方法が書かれているのですが、個犬的にはすぐできる第6章の内容を実践しています。
・メモをできるだけ一か所にまとめて管理する
・パソコンファイルのフォルダ階層は最小限にして、ファイルを探す時は検索機能を使う
・デスクトップをスッキリ保つ。よく使うソフトのショートカットやフォルダの最小限に留める
・机の上は電話やパソコンなど必要最小限のものだけ置く
こうした段取りを済ませておくおかげでモノを探す時間が減り、取り組むべき仕事がスムーズに進みます。仕事が進むことに加え見た目もスッキリするので気持ちいいです!
モノを探していると結構時間が経っているんですよね。それでいて探している間は焦りや苛立ちもありますからメンタルにもよくない。「探す時間を減らす」というのは、地味ですが効果的なのでおすすめです。
各章の終わりには内容のまとめがあるのですが、そのまとめの後にチェックリストがあるのが好印象でした。チェックリストがあることでもう一度読みたいところや自分の直したいところを改めて確認できて、復習しやすいです。

出典:飯田剛弘『仕事は「段取りとスケジュール」で9割決まる!』(明日香出版社、2025年)
仕事の効率を上げたい、ミスを減らしたい、余裕を持って働きたい。それを実現する実践的なヒントが詰まった1冊。あなたのタイムパフォーマンスを高めること間違いなし!ですので、どうぞお手に取って読んでみて下さい。
なお、本書は僕が参加している書評チーム「ツナグ図書館」を通じて読ませていただきました。「ツナグ図書館」についてはこちらでご紹介していますのでどうぞ読んでみてください。
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