この記事は、アドラー心理学をベースにのべ3万人を超えるビジネスパーソンにコーチングをしてきた著者が、言葉遣いや問いかけを変えることで、どんなに頑張っても物事が上手くいかない「不毛な時間」をなくす方法を教えてくれる本を紹介しています。不毛な時間をなくすためにどんな問いかけがよいか?も書いていますので是非最後まで読んでいって下さいね。
本の概要
努力が報われなかったり、仕事が面白くなかったり、家族や友人との関係で悩んだり……。頑張っても結果がでない「不毛な時間」を
不毛な時間=【費やした時間】×【心のズレた角度】×【情熱をかけた量】
と表現。「心のズレ」とは、本音とは違う生活のこと。本音とかけ離れているほどズレの角度が大きいということです。
これを前提に不毛な努力・習慣・付き合い・会話それぞれをゼロにする考え方や方法を章立てで解説しています。各章の最後にはまとめが1ページに箇条書きで書かれていて、振り返ることができます。
不毛をなくすコツや考え方一つにつき2〜4ページほどで書かれているので、少し読むだけでも役立つヒントを得られます。
不毛な時間をゼロにする「3種の問い」
1.「本当はどうしたい?」
この質問はあなたの【主体性】を引き出すことが目的です。
「本当は」というところがポイントですね。
自分が本心からやりたいことや、どうなりたいかを明らかにすることで自分が人生の主人公であることを再認識するのです。
アドラー心理学の大原則として「誰もがその人生の主人公である」という考えがあり、自分の人生をどうするかを自分で決める“主人公感”が人生の豊かさに影響するとしています。この考え方には僕も大いに共感します。
自分がいなくなってしまったら、自分の世界は終わるわけですからね。
2.「どうだったら最高?」
この質問はあなたの【未来への解像度】を上げることが目的です。
希望する未来をボンヤリとではなくハッキリさせることで、それに向かって行動しやすくなります。
著者も初めはこの問いに対して「平日の昼間に、冷たいビールが飲みたい」というぐらいでしたが、何回も自分に最高の未来を問いかけているうちに「(職場を)生き生きしたチームにしたい」「笑顔の家族にしたい」という思いが徐々に湧いてきたそうです。
注意点として、この未来を問う時に「なぜできない?」「何が・誰が・どこが悪い?」といった過去の原因を問うのはNGだそう。気持ちが未来に向かいづらくなるからです。
3.「何が大事?どうして?」
この質問はあなたが【多様性】を認めることに繋がります。
これは周りの人への問いにもなります。
自分が主人公であるとともに、まわりの人たちもその人たちの世界では主人公。お互いの世界観を大切にすることが不毛な時間を減らすポイントになります。
著者もかつて、家族旅行の時に単独行動に出る旦那様に対して「家族で出かけたら一緒に過ごすべき」と責めていたのですが、アドラー心理学を学んだ後に「どうして?」と質問してみたそうです。すると、旦那様からは「旅行中くらい好きなように過ごしたい。何にも縛られず自由な感じがいいんだよね」との答えが。
それ以降、家族で過ごす時間と各々自由に過ごす時間を分けたことでびっくりするほどストレスがなくなったそうです。
自分の価値観を押し付けず、相手の価値観を受け入れることで不毛な時間がなくなったわけですね。
今日からできること
「 心のズレ矯正」(本書42ページより)
不毛な時間をなくすためには「自分が主人公である」ことを意識することが必要。それには心のズレを直していくことが最優先だと考えました。
そのためにできる本書掲載のワークがこちらです。
①1日の始まりに、今日1日「どんな1日になったらいいか?」「何を大事に過ごしたいか?」をメモしてみる。
②それぞれ「どうしてそう思ったか?」を考えてみる。
③寝る前に「10点満点中何点だったか?」をチェックしてみる。
①のメモはスマートフォンのメモ機能を使うよりは紙に書く方が脳が働いて効果的だと思います。
でも自身の”主人公感“を高めることが最も大切なので、それに繋がるならデジタルでもアナログでもどちらでもよいかもしれませんね。
心のズレがなくなってくれば、毎日がより楽しくなっていくでしょう!
まとめ
不毛な時間は自分次第で無くす・減らすことは可能ということですね。
物事が上手くいかなかったり人間関係で困ることってどうしても外部に原因があるように思ってしまいますが、自分自身を整えることで状況を変えていける、そのためにはまず人生の主人公は自分であると心得るのが大事ということを本書から教わりました。
この記事では不毛な時間をなくすための根本的な部分を取り上げました。これだけでも人生に変化を起こすことはできると考えていますが、さらに細かく不毛な努力・習慣・付き合い・会話をゼロにするための具体的な方法・考え方が気になりましたら、ぜひ本書を手に取っていただきたいです。
不毛な時間がなくなることで気分が晴れやかになり、人生が上向いていくのを、どうぞ体験してみて下さい!
なお、本書は僕が参加している書評チーム「ツナグ図書館」を通じて読ませていただきました。「ツナグ図書館」についてはこちらでご紹介していますのでどうぞ読んでみてください。


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