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当ブログは薬の処方箋の表記を意識した書き方になっているよ。初見でも伝わるとは思うけど、以下の説明を読んでもらえるとより楽しめるので良かったら一読してね。
【書名】
おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密
【用法・用量】
小児(14歳)以上、1日10ページ程度を限度とし、物語を通じてお金の基本や経済の仕組みを学ぶこと。ただし、漢字がたくさん使われていて歴史の話題も多いので、読みづらさを感じたら1日に読むページ数を減らすのもあり。
【効能・効果】
●お金を手に入れる方法6つの方法を知れる●読み進めていく内に自然とお金と経済のことがわかる●物事をより深く考える力がつく
【製造・販売元】
高井浩章著 インプレス刊
【注意】
物語仕立てではあるものの、説明的な文章が続くので読んでいて疲れてくるかもしれない。ただ、生きていく上で大事な知識ばかりなのでゆっくりでもすべて読み切り、2度3度と読もう。2度目・3度目は読むスピードも速くなるので心配ない。
【備考】
お金や経済について若い世代にも分かりやすく伝えるために書かれた金融・経済系学園ドラマ小説。平凡な中学生・木戸隼人がクラブ決めのくじに外れて入ったのは「そろばん勘定クラブ」。謎の大男・エモリ先生と大富豪の同級生・福島乙女の3人でお金や経済は社会にとってどんな存在なのかを歴史的出来事や市場経済の在り方、様々な働き方から学んでいく。お金は人類の知恵の結晶であって便利な反面、人を狂わせる魔力もあるのだ。
エモリ先生からの「あなたのお値段はいくらですか?」「お金を手に入れる方法を『かせぐ・ぬすむ・もらう』以外に3つ挙げなさい」といった、簡単そうだけれども考えさせられる問いかけを隼人と乙女の二人と最後まで一緒に考えてみるのは、思った以上に面白かった。
本書は身近なテーマを題材にした小説なので読書感想文にも向いており、お金と経済について改めて気付いたことや具体的なエピソード、今後はお金とどう向き合っていくか、物語の展開に感動したことなどをまとめると素晴らしい感想文になるだろう。
若い世代だけでなくそれ以上の年代がお金と経済の基本を再度学ぶための入門書としてもすぐれた1冊である。
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