植松努の『空想教室』を要約。名言「思うは招く」を含めて書評

処方de書評

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当ブログは薬の処方箋の表記を意識した書き方になっているよ。初見でも伝わるとは思うけど、以下の説明を読んでもらえるとより楽しめるので良かったら一読してね。

【書名】
好奇心を“天職”に変える 空想教室

【用法・用量】
小児(中学1年生)以上、1日6~10ページ程度を限度とし、生きていくために夢を持つ大切さを学ぶこと。ただし、第4刷以降の本書は全体的にルビがやや多めで読みづらさを感じるかもしれない。しかしそれは学習指導要領に基づいた編集になったためなので、その点はご了承下さい。

出典:植松努「空想教室」(サンクチュアリ出版、2015年)

【効能・効果】
●難しい問題にもあきらめず取り組み、解決する力が高まる●夢にチャレンジするエネルギーをもらえる●気持ちが前向きになって毎日が充実する

【製造・販売元】
植松努著 サンクチュアリ出版刊 

【注意】
文章を強調するための太字やラインがないためポイントが分かりづらい。しかし、それはむしろ「何が大事なのかは自分で決めていい」と受け止めて、気になった言葉や文章を人生に取り入れよう。

【備考】
人口が減り給料が毎年下がるようになるかもしれない、これからの日本。そんな時代には夢がないと生きていけないかもしれないと著者は書く。夢や空想が未来を作る。そのために「どうせ無理」を「だったらこうしてみたら」に変えて、失敗を恐れず自分からすすんで少しずつでも行動することが大切と教えてくれている。

序盤には著者の名言「思うは招く」が書かれているが、これは「思ったら、そうなるよ」という意味。夢があったらなんでもできると断言している。これは良いことだけでなく、悪いことについても同じではないか。無理だと思えば上手くいかないし、できると思えば実現するための助けが目の前に現れるものだ。そういう意味でも「思うは招く」は真実だろう。

夢を持って行動するために大事なことについて本書は

Lesson1 思い描く。
Lesson2 思い込む。
Lesson3 思いやる。
Lesson4 思い切る。
Lesson5 思い続ける。
Final Lesson おわりに。

という作りで書かれている。文章は分かりやすく、優しいけれど芯が通っていて力強い。
「いきなり『してもらおう』と思わず、まずは自分で考えて、自分でやってみる」
「今の自分を見て、未来の自分を決めない」
「人生の価値は、人生の時間を使って得た自分自身の経験で決まります」
など、夢に向かってどういう気持ちでいるのが大事か、人生で大切なことは何なのかを改めて考えさせられた。

素敵な未来に向かって歩んでいく中高生の皆さんや、1度は夢が破れたけれど心のどこかにまだ残っていてモヤモヤしているという大人たちにぜひ読んでいただきたい1冊。


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