例文がリアルな本「17才のリアルな体験で覚える英語構文60」で英語が身につく!

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この記事は、高校生から社会人を対象にリアルな日常会話から英文の成り立ちを学べる本を紹介しています。どんな文章が使われているかも載せていますので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。

【書名】
17才のリアルな体験で覚える英語構文60

【著者・出版社】
長瀬正志著 明日香出版社刊

【おすすめポイント】
●英語を「学問」というより「コミュニケーションの道具」と捉えて自分事として学べる
●実際に交わされるであろう会話から英語を学べるため身につきやすい
●予備校の講義を実際に受けているような熱を感じる文章

【本書はこんな感じ】
英語の勉強で使われている文章って、どんな文法を学ぶかが先にあって、それに合わせるように作られていることが多く、あまりリアルに感じないことありませんか?

本書は日本人の17才の間で交わされるような会話を英訳して文法を学ぶ作りになっています。
「まえがき」にも

「英語は言葉だ。『これ使ってコミュニケーションとってみんなで友達になろうぜ!』っていう、そういう道具なんだ」

と書かれていますが、まさにそういうノリで英語を学べます。

予備校で教鞭をとりながら、パンクバンドでギターボーカルを担当しているという著者。自身もかつて英語の勉強に苦労したという経験からとても趣向が凝らされた1冊になっています。

本書の構成は

第1章 文のカタチを意識して言ってみる
第2章 時制への意識がコミュニケーションの質を高める
第3章 助動詞は「思いの強さ・弱さ」表現ツール
第4章 受動態の感覚は日本語とは全然違う
第5章 準動詞(to do/ doing / done)の理解が上達のカギ
第6章 関係詞を使って名詞を修飾(説明)する
第7章 比較表現を使って説得力マシマシ
第8章 現実から離れて妄想する仮定法
第9章 発言のカタマリ同士をつなぐ接続詞
第10章 名詞を使いこなせるのは上級者の証!
巻末  ディクテーション全文&全訳

となっています。

また、文法の解説の前に「本書の使い方」が丁寧に書かれていて、取り組みやすくなっています。
使い方は

①STEP1を読んで会話情景をイメージし、STEP2「構文・文法解説」を熟読する
②STEP1のネイティヴ音声を聴く
③STEP1のセリフを口真似して言ってみる
④STEP3の音声を聴いて、ディクテーションに取り組む
⑤ディクテーションの答え合わせ&口真似をする

本書はSTEP1(会話前編)→STEP2(構文・文法解説)→STEP3(会話後編)に分かれています。

まずはSTEP1を読んで、そのままSTEP2の構文・文法を熟読し、QRコードからダウンロードできるネイティヴ音声を聴いて発音の真似をする。そしてSTEP3の穴埋め問題を音声を聴きながら解いて答え合わせという流れです。

読んで、話して、書く。これらを全て網羅した学習法なので覚えも早くなります。

そして本文で使われている文章の例を挙げると


・「運命の人を探すくらいならミニ四駆作ってた方がマシだ。運命の人ってのは、何かに本気で打ち込んでるヤツのところにやってくるもんさ。」
I may as well build a Mini 4WD car instead of looking for my destiny. A destiny comes to those who are devoted to something.

・「叱ったりしない。もう心が十分傷んでるだろう?」
I won’t scold you. Your heart has been broken enough already, hasn’t it?

・「友達っていうのは、前にいるわけでも後ろにいるわけでもない。いつでも困ったときに肩を貸せるように、横にいるんだ。」
Friends aren’t people in front of you or behind you. They are always by your side so that they can lend a shoulder when you’re in trouble.

こんな感じで、少々クセを感じるものの、人間味があって少し教訓めいた会話になっています。
……正直、僕が17才の時はこんなに”粋”な言葉は口から出てこなかったですが(汗

丁寧な勉強法と解説、そしてユニークな文章。数ある英語勉強法がイマイチ続かなかったという方はぜひ本書を手に取って読んでみて下さい。



なお、本書は僕が参加している書評チーム「ツナグ図書館」を通じて読ませていただきました。「ツナグ図書館」についてはこちらでご紹介していますのでどうぞ読んでみてください。

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