前田裕二「人生の勝算」の感想。花束みたいな恋をしたに出た本を要約含め書評

処方de書評

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当ブログは薬の処方箋の表記を意識した書き方になっているよ。初見でも伝わるとは思うけど、以下の説明を読んでもらえるとより楽しめるので良かったら一読してね。

【書名】
人生の勝算

【用法・用量】
成人(18歳以上)、1日2~10ページ程度を限度とし、ビジネスひいては人生の勝算を得る方法を学ぶこと。ただし、各テーマのタイトル以外は太字や傍線で強調されている部分がないので、読んで特に惹かれたところや大事だと思った部分は自分で線を引いたり書き込んだりしよう。

出典:前田裕二「人生の勝算」(幻冬舎、2017年)

【効能・効果】
●インターネット/ソーシャル時代にファンをつくるコツが身に付く●営業・セールスが上手くなる●自分の人生に勝つ自信がつく

【製造・販売元】
前田裕二著 幻冬舎刊

【注意】
初版が2017年で取り上げられている例が当時のトレンドに合わせたものになっているため、やや古く感じる。「思いやりとは他者の目を持つこと」「承認欲求は人類すべてに当てはまる根源的欲求かもしれない」など、時が経っても変わらない部分に注目しよう。

【備考】
ビジネス(特にエンターテイメントビジネス)の勘所を見極めて“勝算”を上げ、ひいては人生においても“勝算”が得られる1冊。人との絆、目的を達成する努力、人生で何をしたいのかという「コンパス」を持つことの3つが大切で、コンパスを持つには自分ととことん向き合って深く対話する必要がある。その過程で得られるのが原体験に紐づく揺るぎない大きな志である「人生の勝算」で、これを持てていること自体が人生における幸福度を増幅させるのだ。映画『花束みたいな恋をした』においてサブカル漬けの青春時代を送っていた青年・麦が営業職に勤しむ中書店で本書を手に取るシーンがあるが、エンターテインメントに強い思いがあり、仕事に悩む境遇の人には本書が琴線に触れることだろう。ビジネスでも人生でも、大切にすべきは自分も他者も含めた「人間」なのだということがよくわかった。

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